今回は、ジョン・グレイ博士の『ベスト・パートナーになるためにー男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた』を紹介したいと思います。
この本のキャッチフレーズに「男は火星から、女は金星からやってきた」とありますが、占い本ではありません。
著者のグレイ博士は、「まるでほかの星からやって来た宇宙人のように、男と女は別の生き物」ということが言いたくて本を出しました。
男女の違いを知った上で、『ベスト・パートナーになるために』どうすればいいのでしょうか!?
『ベスト・パートナーになるために』目次

ジョングレイ博士の「ベストパートナーになるために」は、7章で構成され、男女の違いから二人の愛を高めるための法則まで紹介されています。
●1章:男と女は違う星からやってきた
男は“受容”を、女は“共感”を求めている。●2章:「男は単純で、女は複雑」は本当か?
男は“調停屋”に、女は“教育委員長”になりたがる。●3章:男は分析して満足する、女は話してすっきりする
言葉が愛を生み、さらに憎しみを生む。●4章:相手の気持ちを上手に“翻訳”してますか?
男と女がうまくいく“究極のルール”を学ぶ。●5章:男の恋愛観、女の結婚観
女の“小さな気づかい”が、彼を男らしい気分にする。●6章:男に自信をつける“女のひと言、会話の仕方”
“男の優しさ”を上手に引き出すテクニックとは何か?●7章:“二人の愛”をさらに深める心理法則
男と女の“愛情のパラドックス”を知る。(引用)ベスト・パートナーになるために―――男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた 目次より
彼にずっとパートナーとして隣にいるには、どのような心がけが必要か教えてくれる、そんな一冊です。
グレイ博士と大島監督のコンビ本

この本を書いたのは、アメリカの心理学者ジョン・グレイ博士ですが、翻訳を大島渚監督が担当しています。
大島渚監督は、『愛のコリーダ』や『愛の亡霊』などの映画を撮っており、「松竹ヌーヴェルヴァーグ」の旗手と呼ばれました。
グレイ博士はカウンセラー、大島監督は人生相談の回答者をしてきましたから、アドバイスに一見の価値があります。
原文はグレイ博士によるものですが、独特な言い回しは大島監督の個性でしょう。
大島監督は「あとがき」に、「男と女の関係を“魅力的な発想”でとらえきった本」と推奨しています。
男女関係のカギは、女性が握る!

グレイ博士は、「男の自信は“女のひと言”でどうにでもなる」と言います。
男女関係のカギは、女性が握っています。女性の出方しだいです。
女の“優しさ”が男を勇気づけ、感謝した男は尽くす側に回るとあります。
多くの男性は、リラックスした雰囲気が好きです。優しそうな雰囲気の女性がそばにいるだけで癒されるのです。
しかし、すれ違いはおきてしまうものです。
男性の気持ちが遠のくのはなぜでしょうか?女性の考え方の違いは?
その疑問をグレイ博士が解説していきます。
なぜ「女のあたり前」が男には通じないのか?

女性があたり前だと思っていることは、男性にとって「言われなければわからないこと」なのです。
女は「言われなくても、察してほしい」と言いますが、男はあいまいな話し方に耐えられません。
共感力の高い女性は、「アドバイスよりなぐさめがほしい」と言います。
多くの女性は「たいへんだったね」となぐさめてもらうだけで満足なんでしょうけど、男性にはそこが理解できないみたいですね。
女性は男性に愛され、「大切にされている」という実感がほしいのです。
男女間でトラブルになりやすいのは、こういった「言葉のくい違い」、「気持ちのすれ違い」です。
男性を傷つけるのは女性の言葉

男性がもっとも傷ついて、なんて癒されない女性なんだ!と心が離れてしまう要因の一つに、
女性は知らないうちに男のプライドを傷つけてしまう言葉があります。
女性は気持ちを言葉にしてしまいますので、思ったままを話してしまいますが、その中で気づかないうちに傷つけている言葉を使っていることが多いそうです。
女性は、男性のメンツを尊重することが大切です。
女性は、話しながら問題解決のスジ道を見つけます。
対して男性は、女性の話を聞こうとしてだまり込みます。
男が話をやめると、女はさらにおしゃべりを加速させます。
女性は男性のプライドを尊重し、そのなわばりに土足で踏み込んではいけません。
つい次々と言葉が出てきてしまいますが、言いたいことは言わない方がいいのですね…!
男と女がうまくいく“究極のルール”とは?

『北風と太陽』という寓話をご存知でしょうか?
北風と太陽が、「旅人の上着をどちらが脱がせることができるか?」という賭けをします。
北風は全力で旅人の上着を吹き飛ばそうとしますが、太陽は暖かく照らして上着を脱がせることに成功します。
この寓話が言いたいことは、力づくで上着を脱がせるよりも、旅人が自分から脱ぐように仕向けさせることが大切ということです。
グレイ博士は『北風と太陽』を例にして、女性側に歩み寄りを提案しています。
女性はヒステリックになってしまうようなことがあれば、男性を責めるより許すほうにエネルギーを使ってください。
パートナーとの関係は、「美しい庭園」のようなものです。穏やかな気持ちになって、出会った頃の愛情を取り戻しましょう。
グレイ博士が書いた『ベスト・パートナーになるために』は、どちらかと言うと男性目線で書かれています。
女性が読めば男心が理解できるようになるでしょうし、男性が読んだ場合は女性に自分の気持ちを説明しやすくなりそうです。
さいごに
この本を読んで特に大切にしたいと思ったことは、男性から優しくされるには”女性自身の優しさ”が必要という点です。
まさに、男性の愛を維持する秘訣は女性にある!ということです。
本書から、“男の優しさ”を上手に引き出すテクニックがたくさん学べますので、彼が優しくない…と感じたら一読ください!
彼との関係が大きく変わるはずです!



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